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ニューヨーク連銀のW・マクドナー総裁が、G議長の承認を得て、LTCMの貸し手による救済を強く求めた。
9月後半、メリウェザーの要請を受けてFRBスタッフがLTCMの帳簿を調べた。
FRBは衝撃を受けた。
LTCMのポジションは誰も予想していなかったほど巨額で、1千億ドルを超えており、自己資本はわずか十億ドルに減っていたのだ。
破綻状態にあるのはあきらかであり、ポジションが急速に悪化しているので、自己資本はすぐになくなる。
そうなればポジションをすべて市場で投げ売りするしかなくなる。
その結果、世界的な暴落をまねきかねないとマクドナー総裁は恐れた。
一週間にわたってニューヨーク連銀の会議室で厳しい議論を続けた後、約20の大手の商業銀行と投資銀行が総額306億5千万ドルを支出し、LTCMを買収して清算することになった。
FRBは政策金利を急速に引き下げて、最大限に支援した。
2000年に清算が終わったとき、これらの銀行は投資を回収できたが、利益はほとんど得られなかった。
パートナーは合計19億ドルの損失をこうむったと推定されており、経済的に苦境に陥った人も少なくない。
もちろん、みな優秀な人材なので、すぐに別の機会を探し出せた。
メリウェザーはすぐに新たなファンドで資金を集め、いまでは26億ドルのヘッジ・ファンド、JWMインベスターズのゼネラル・パートナーになっている。
LTCM危機の際に、FRBが介入して公的に救済したと広く信じられているが、これは不それ以上に興味深い問いを、M・メイヤーがFRBの歴史を描いた優れた本で提起している。
FRBは実際にはなぜ、こうした解決を強いたのかという問いである。
公式の見解は、無秩序な形で破綻した場合に、金融市場が混乱して収拾がつかなくなるからというものだ。
この見解がおおむね受け入れられているが、これを疑う人も多い。
もうひとつ、同じ程度に納得のいく答えがある。
決定的なスキャンダルがあきらかになるのを恐れたからだという説明である。
アメリカの金融の中枢では、ごく小さなグループが何千億ドルもの資金を銀行から借り入れることができ、銀行も銀行規制当局も、そのグループがどれだけの金額を借りて、何に使っているのかをまったく知らなかったというスキャンダルである。
正確であり、実際には納税者の資金は使われていない。
救済に使われた資金はすべて、LTCMとの取引で巨額を稼いでいた金融機関が拠出している。
ニューヨーク連銀のマクドナー総裁は要するに、公共のために利益の一部を吐き出すよう、これら金融機関に強いたのである。
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